出会い系にはヤリマンが多いようにいわれるけど、実はそれほどでもない。
でも、中にはすげーって思うヤリマンがいるのも事実。
カナコはそんな女だった。
彼女は30歳。見た目は普通のOLに見えた。
会う前に何度もメールでやりとりしたけど、きっと僕以外の男ともメールしていたと思う。
彼女は、その中で僕に的を絞ってくれたようで、会ってもいいよと言ってくれた。
待ち合わせ場所に行くと、背の高い、ショートヘアの女が立っていた。
肌は浅黒く、ちょっと太めの女だった。
その分胸も大きくて、揉み心地がよさそうな、ハメ頃の女だ。
彼女を喫茶店に連れて行き、まずは自己紹介。
カナコは、付き合ってる男が3人いると言った。みんな出会い系で知り会った男で、自分なりに厳選した男たちなんだとか。
セックスがタフな男を厳選したという意味らしい。
その中に、ぜひ僕も加えたいと彼女は言った。
僕が入ると4股になるわけだ。こういう関係はトラブルを起こす可能性があるから、考えものだ。
病気のこともあるし、3人がどんな人間かもわからない。
ただ、カナコには不思議な色気があって、ぜひ抱いてみたいと思わせる女だった。
結婚歴はないようだけど、どこか人妻的な雰囲気があって、男を惹きつける魅力がある。
半開きのやや厚ぼったい唇は、フェラチオさせたら気持ちよさそうだ。
ほのかに香る香水は、カナコの体臭といい具合に混ざり合って、男の股間を刺激する香りを放っていた。
「嫌ならしかたないけど」
黙っている僕を見て、カナコが口を開く。
「いや、そんなことはない」
僕は考えていただけだと言った。
カナコは納得しないようだ。
「考えてるということは、迷ってるってことね。つまり、二つ返事でOKできない」
「まあそうだね」
「迷ってる理由は聞きません。結論はあなたが出してくださいね」
どうも結論を急ぎたがる癖があるようだ。
あとでわかったんけど、彼女はブティックを経営する女社長だった。
常に素早い決断を求められる立場だから、プライベートでも結論を急いでしまうのだろうか。いや、もともとせっかちな性分なのかもしれない。
このあと、カナコの行きつけの店で飲んだとき、カナコが女社長だと聞かされた。現金な僕は、それなら付き合って損はなさそうだと考えを変えた。
僕は、彼女の4番目の男になることを決めた。
そこは、おしゃれな和食の店だった。イタリアンかなんかを想像していたから、意外な気がした。
「あなたくらいの年齢の男性なら、こういう雰囲気がいいかと思って」
なるほど、気配りは行き届いてるみたいだ。
この店は仕事の打ち合わせにも使うのだろうか。
そう思って聞いてみると、仕事とプライベートは行く店を分けていると言った。
そりゃそうだろうな。
仕事で使う店に、出会い系の男を連れて行くのはどうかと思う。
彼女が出会い系遊びをしていることは、会社関係には絶対に知られてはならないはずだ。
子供を産んでいないカナコの肌は、まだ若々しかった。
もっとも、それは熟女好みの僕が、最近ゲットした熟女とくらべて言ってるだけなんだけど。
乳房も十分な張りがあって、しっとりした肌の表面は、手のひらに吸いつくようになめらかだった。
感じてくると額にうっすらと汗を浮かべ、洗い息を吐いてしがみついてくる。
「結構大きいね」
ペニスを見たら、宝物を見つけた少女のように目を輝かせ、それから品物を吟味する大人の女の表情に変わった。
挿入して突き上げると、豊かな乳房がピストンの動きに合わせて上下に揺れる。
きれいに手入れされたアンダーヘアは、彼女の経営者らしい細かい性格を表しているように思えた。
膣の内部は締まりがよく、適度な圧力でペニスを迎えてくれる。
突き入れるたびに、彼女の喉から絞り出される声が僕の脳天に響いて、ただでさえフル勃起のペニスをさらに奮い立たせた。
フェラチオのテクニックも素晴らしくて、いつまでもペニスを咥えて離さない。
これまで、彼女に夢中になる男がいっぱいいたことだろう。
僕は、カナコの下腹部に古い手術痕があることに気がついた。クンニすれば、嫌でも見える位置にその傷はある。
「手術したんだ」
「気がついた?」
カナコは笑っていた。
子宮頸がんで子宮を摘出したと言った。転移の心配はないだろうと医者は言ったそうだ。
「だから避妊はしなくていいの。どう、便利な女でしょ」
彼女は自虐的に笑った。
僕はどう答えていいかわからず、愛想笑いで流した。
1回目のセックスを正常位のまま終わると、少しインターバルをおいて、今度はカナコに求められてバックから挿入した。
強く突き入れると、彼女は仕事のストレスを吐き出すように激しく喘ぎ、体を小刻みに震わせて絶頂を迎え、そのままシーツの上に突っ伏して動かなくなった。
これが、カナコとの最初のセックスだった。
特にこれまでの女と変わったところはない。
しかし、2度目に会ったとき、彼女はこう言った。
「この次は、他の男性も一緒でいいかな」
「かまわないよ」
僕はそう答えた。
なるほど、そういうことだったのか。
この女は、男全員を一度に相手にするんだ。
僕を加えたということは、3人では足りないということか。
「みんなあなたに会いたがってる」
カナコはそう言った。
この際だから、他の3人のメンバーと会ってみるのもいいかもしれない。
「終わったあと、みんなで飲みに行くのよ」
と彼女はつけ加えた。
「それはいいな」
僕はそう答えたけど、ちょっとおぞましいものを感じながら、前に彼女と行った和食の店を思い出していた。